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池田圭氏への手紙 (94.2.24)


 拝啓。毎日寒い日が続き、雪もようのきょうこの頃でございます。
 先日は長時間にわたりまして、種々懇篤なるご教示とご教導を賜り、誠に有り難うございました。わが国の音響界を身をもって牽引してこられた先生のひとことひとことに、真空妙有とも言うべき音世界の真髄の一端を垣間見た思いでございます。玄妙なる音の深奥に思いを致すと共に、歴史の重みを体現された先生から賜った数々のお言葉は、浅学非才のわが身を省みて更なる研鑽を誓う、この上なき貴重な機会となりました。本当に有り難うございました。
 池田先生にあられましては、どうかお体をお大切になされまして、わが国の音響技術発展向上のためにも、もっともっとご長寿、ご健勝でありますようにと、心からお祈り申し上げます。
 奥様にも大変お世話になりました。先生とは戦友・同志のような間柄でいらっしゃる奥様に、どうかよろしくお伝えくださいますようにお願い申し上げます。まずは御礼まで申し上げます。敬具。

  平成七年三月四日

  池田 圭 先生

松岡 裕治拝

 


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